寂れた銃の先に青い鳥が止まるような、
そんな平和な世界にこの世がなることを祈って。
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「すまねぇな」
彼はそう一言だけ私にいい、謝った。
私は困惑する
「いえいえ、こちらこそ急について行くだなんて言ってすいません。」
私がそういうと彼は微笑んだ。
彼はこれから前線に行くのだ、この微笑みも、もう二度と見れない可能性だって有る。
いけないいけない、なんでそんなこと想像するんだ、と自分に言い聞かせ狭い輸送車の中で水筒を開けて一口飲んだ。
乾いたのどに一筋の光が通ってゆくのが分かった、この感覚ももう二度と味わえなくなる可能性だって有る、自分も前線に行くのだから。
町を出るときに許可を取るのは大変だった
まず町の検問所の人に本部を聞き本部に行って許可を取ろうとすると本部の人は一般人は戦場にはいけないと追い出されそうになり、ジャーナリストの証明書を出して初めて通してくれた。
もうこんな体験はうんざりだ。
町を出てもう数時間たつだろう、もう少しで戦線の一歩手前の基地にたどり着く。
その後数十分で輸送車はやっと到着した、兵士達の表情は皆硬かった。
私は期待と不安が入り混じったこの感覚がどうもいい気分にはなれず、着くと同時にすぐに車から降りてみんなの見えないところで嘔吐した。
これから戦争が始まるのだ、命の駆け引きが始まるのだと自分に言い聞かせた。
自分の名前が呼ばれてるのに気がつきそちらの方向へ行った
名前を数ヶ月ぶりに呼ばれた気分になった。
呼ばれたほうへ走っていくと、彼がいつもの表情で待っていてくれていた。
あぁ、彼といれば私は大丈夫かもしれない、との幻覚にかられたように、私も笑顔でそちらへ駆けていった。
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プロフィール
HN:
銃の先に止まる青い鳥
年齢:
28
性別:
男性
誕生日:
1996/02/27
職業:
中学生
趣味:
弾き語り
自己紹介:
好物:おいしいもの
嫌物:世の中を色々な方向から見れない人
属性:獣耳 制服 少しだけ眼鏡
嫌物:世の中を色々な方向から見れない人
属性:獣耳 制服 少しだけ眼鏡
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