寂れた銃の先に青い鳥が止まるような、
そんな平和な世界にこの世がなることを祈って。
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昭和58年6月27日
鹿骨市雛見沢村で起きた有毒ガスによる村全滅の事故
でもあれは事故じゃない、事件だ
当時興宮警察署で刑事をやっていたOさんはそう語る。
彼らはその年も、雛見沢連続怪死事件について捜査を続けていた。
雛見沢連続怪死事件、それは昭和54年6月24日以降、5年連続で行われた殺人事件の呼称である
村の一人が死亡し一人が行方不明になる不可解な事件
雛見沢村がガスに覆われてからはまったく謎になってしまった事件である。
村民は大災害で一人を除全員が雛見沢死亡、または行方不明になっており、唯一の生存者が「園崎魅音」
彼女は重体で病院に搬送、奇跡的に一命を取り留めた。
が、不可解なことに搬送先の病院で行方不明
これについては現在も捜索願が出されているらしい。
もう19年がたった、助かる見込みとやらも、ないだろう。
「ここからは私のかかわった範囲ではない、もう断念してしまったんだ。」
O氏は悔しそうに唇をかみながら語ってくれた
彼にとってはそうとうな屈辱であろう
彼は私にA氏なら知っているはずだ、といい、連絡を取ってくれた
A氏とは東京のある刑事で、別件でO氏と一緒に捜査をしたことがあるらしい。
「いま連絡がつきましたよ、会ってくれるそうです」
彼は私にそういうと、にっと笑って続けた。
「貴方みたいな若い人が、あの事件を調べるとは・・・しかも真剣にね。」
私の見間違いか、言い終わる直前に彼の眼が鋭く冷淡に光りこちらを向いた気がした、私はたじろきを隠しながら言った
「ただの記者ですよ、私は、どうしても毒ガスが発生したのに人間が生きているのか、どうして一人なのか、なぜ行方不明者がいるのか、これの真実を知りたいだけなんです。」
私はもともと疑問に思っていたことを、もう一度彼に伝えた。
「私はこのことを、紙面や誌面に載せる気は全くございません」
最後にこの言葉を言うと、彼は優しく微笑んだ
「ここからはA氏に聞いてください、私はもう、わからなくなってしまった。」
「わかりました、明日、東京へ帰ります、ありがとうございました。」
「・・・君、名前はなんていいましたっけ?」
「私は有雅誡助です。」
私はそういうと、カウンターにお金を置き、彼のいるバーに背を向け外に出た。
いくら岐阜とはいえ、外に出ると真夏の蒸し暑さと夕暮れに響くひぐらしの鳴き声が、私の心に響いた。
鹿骨市雛見沢村で起きた有毒ガスによる村全滅の事故
でもあれは事故じゃない、事件だ
当時興宮警察署で刑事をやっていたOさんはそう語る。
彼らはその年も、雛見沢連続怪死事件について捜査を続けていた。
雛見沢連続怪死事件、それは昭和54年6月24日以降、5年連続で行われた殺人事件の呼称である
村の一人が死亡し一人が行方不明になる不可解な事件
雛見沢村がガスに覆われてからはまったく謎になってしまった事件である。
村民は大災害で一人を除全員が雛見沢死亡、または行方不明になっており、唯一の生存者が「園崎魅音」
彼女は重体で病院に搬送、奇跡的に一命を取り留めた。
が、不可解なことに搬送先の病院で行方不明
これについては現在も捜索願が出されているらしい。
もう19年がたった、助かる見込みとやらも、ないだろう。
「ここからは私のかかわった範囲ではない、もう断念してしまったんだ。」
O氏は悔しそうに唇をかみながら語ってくれた
彼にとってはそうとうな屈辱であろう
彼は私にA氏なら知っているはずだ、といい、連絡を取ってくれた
A氏とは東京のある刑事で、別件でO氏と一緒に捜査をしたことがあるらしい。
「いま連絡がつきましたよ、会ってくれるそうです」
彼は私にそういうと、にっと笑って続けた。
「貴方みたいな若い人が、あの事件を調べるとは・・・しかも真剣にね。」
私の見間違いか、言い終わる直前に彼の眼が鋭く冷淡に光りこちらを向いた気がした、私はたじろきを隠しながら言った
「ただの記者ですよ、私は、どうしても毒ガスが発生したのに人間が生きているのか、どうして一人なのか、なぜ行方不明者がいるのか、これの真実を知りたいだけなんです。」
私はもともと疑問に思っていたことを、もう一度彼に伝えた。
「私はこのことを、紙面や誌面に載せる気は全くございません」
最後にこの言葉を言うと、彼は優しく微笑んだ
「ここからはA氏に聞いてください、私はもう、わからなくなってしまった。」
「わかりました、明日、東京へ帰ります、ありがとうございました。」
「・・・君、名前はなんていいましたっけ?」
「私は有雅誡助です。」
私はそういうと、カウンターにお金を置き、彼のいるバーに背を向け外に出た。
いくら岐阜とはいえ、外に出ると真夏の蒸し暑さと夕暮れに響くひぐらしの鳴き声が、私の心に響いた。
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「すまねぇな」
彼はそう一言だけ私にいい、謝った。
私は困惑する
「いえいえ、こちらこそ急について行くだなんて言ってすいません。」
私がそういうと彼は微笑んだ。
彼はこれから前線に行くのだ、この微笑みも、もう二度と見れない可能性だって有る。
いけないいけない、なんでそんなこと想像するんだ、と自分に言い聞かせ狭い輸送車の中で水筒を開けて一口飲んだ。
乾いたのどに一筋の光が通ってゆくのが分かった、この感覚ももう二度と味わえなくなる可能性だって有る、自分も前線に行くのだから。
町を出るときに許可を取るのは大変だった
まず町の検問所の人に本部を聞き本部に行って許可を取ろうとすると本部の人は一般人は戦場にはいけないと追い出されそうになり、ジャーナリストの証明書を出して初めて通してくれた。
もうこんな体験はうんざりだ。
町を出てもう数時間たつだろう、もう少しで戦線の一歩手前の基地にたどり着く。
その後数十分で輸送車はやっと到着した、兵士達の表情は皆硬かった。
私は期待と不安が入り混じったこの感覚がどうもいい気分にはなれず、着くと同時にすぐに車から降りてみんなの見えないところで嘔吐した。
これから戦争が始まるのだ、命の駆け引きが始まるのだと自分に言い聞かせた。
自分の名前が呼ばれてるのに気がつきそちらの方向へ行った
名前を数ヶ月ぶりに呼ばれた気分になった。
呼ばれたほうへ走っていくと、彼がいつもの表情で待っていてくれていた。
あぁ、彼といれば私は大丈夫かもしれない、との幻覚にかられたように、私も笑顔でそちらへ駆けていった。
<プロローグ>
相変わらずの東から来る太陽が、僕の目に沁みた。
一つだけ願いをかなえられるなら、この戦争を終わらせてもらいたいと何度思ったことか。
こんな戦争取材はとっとと終わらせたいものだ、いくらやってもきりが無い。
今朝ホテルのフロントで買ってきた地元の新聞には「勝つぞ」の一言
一歩外へ出れば街中のあちこちで兵士を見かける。
こじき達が金をめぐんでくれと叫び、それを冷たい目で見る上流階級の人達。
もう散々見てきた光景だ、最初はこの人たちの酷さに呆れたがそれもつかの間、
感覚麻痺だ、と悟った頃にはすでに人を冷たい目で見ていた。
もうこの感覚は母国に戻らない限り治らないだろう。
私がこの戦争取材のためにここに来たとき、ある兵士にあった。
彼は実戦経験が無く、そのためこの戦争の無い平和な町の警護に配属されたという。
彼は親切だった、私のためにぼったくりでは無いホテルを用意してくれて
そこを私に使わせた、この戦争取材に協力的だったただ一人の人物。
いずれ彼も戦線へ投入される日が来るだろう、そのときは彼についていこうと思う
それが私の仕事だから。
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プロフィール
HN:
銃の先に止まる青い鳥
年齢:
28
性別:
男性
誕生日:
1996/02/27
職業:
中学生
趣味:
弾き語り
自己紹介:
好物:おいしいもの
嫌物:世の中を色々な方向から見れない人
属性:獣耳 制服 少しだけ眼鏡
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